海浜植物とは、海岸に咲く植物の事を言います。有明浜には、四季折々の海浜植物たちが多数生息しています。ただ眺めながら浜辺を歩くのもいいですが、写真と見比べながら、探すのもおすすめです。ここでは“春頃”開花予定の海浜植物を紹介しています。※記載している海浜植物の中には、季節の変わり目で咲いていない海浜植物もあります。
- ハマダイコン(浜大根)
アブラナ科:3月下旬〜5月中旬
ダイコンが野生化したものといわれている。根は太くならずかたい。葉や茎には、かたい毛がまばらにはえている。
- コウボウムギ(弘法麦)
カヤツリグサ科:4月
根茎は長く砂の中を這い、木質。雌雄が異株で、薄茶色のヤクを多数つり下げているのが雄小穂、黄緑色をしているのが雌小穂。やがてムギに似た穂になる。
- アバツスミレ(厚葉菫)
スミレ科:4月〜5月中旬
スミレが海岸型に変化し、砂地にはえる多年草。花茎が葉より長く濃い紫色をしている。
- コウボウシバ(弘法芝)
カヤツリグサ科:4月〜5月
日本全土の海岸にはえる多年草。長い地下茎が砂中にのびる。茎の上部に雄小穂、下部に雌小穂をつける。
- ハマエンドウ(浜豌豆)
マメ科:4月〜5月
赤紫色の蝶形花をつける。茎は白っぽい緑色で地面を這い先に細い巻きヒゲがあるが、物に絡むことはない。地下茎を長く伸ばして繁殖する。
- ヒメケフシグロ(姫毛節黒)
ナデシコ科:4月〜5月
茎や葉はもちろん、ガクまで短い毛が密についている。開花は4月から5月までだか年によっては秋にも見られる。
- ハマウツボ(浜靭)
ハマウツボ科:5月
多数の淡紫色の花をつける。葉緑素を持たない完全寄生植物で、宿主はキク科の植物で根に寄生する。