平塚古墳(ひらづかこふん)は、観音寺市大野原町大野原字平塚にある古墳です。墳頂は大野原八幡神社の御旅所となっており、秋祭りには「だんじり」や「ちょうさ」が古墳の上に登り奉納を行っています。墳形は円形で、直径50.2m×高さ約7mの円墳としては香川県内で最大規模を誇ります。主体部の埋葬施設は両袖式の横穴式石室で、南南西方向に開口しています。単室構造の石室ですが、羨道入り口の天井石が若干低く高架されている、羨門の石が内側に少し突出しているなど複室構造の名残りがあると言われています。石材には主に砂岩が使用されていますが、羨道天井石の1石にのみ花崗岩が使用されています。玄室の奥壁は3段積み、左側壁は4段積みで構築されています。出土品としては、須恵器の坏(つき)、高坏(たかつき)、甕(かめ)、土師器の甕などがあります。平成27年10月7日に大野原古墳群として国指定史跡に指定されています。
住所 | 〒769-1611 香川県観音寺市大野原町大野原1678 |
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形状 | 円墳 |
規模 | 直径50.2m |
埋葬施設 | 両袖式横穴式石室 |
石室全長 | 13.2m |
玄室奥壁 | 3段積み |
築造時期 | 7世紀初頭 |
車 | ・高松自動車道大野原ICから車で約4分(1.5km) |
鉄道 | JR豊浜駅からタクシーで約4分(2km) |
- 大野原古墳群
- 用語集
○椀貸塚古墳
場所:大野原八幡神社本殿裏
○岩倉塚古墳
場所:慈雲寺敷地内
○角塚古墳
場所:大野原中央公園ステージ右隣
直径700mの中に、四国でも最大ないし最大級の横穴式石室を備える古墳が4基も存在するという、全国でもきわめてめずらしい古墳群。
円墳(えんぷん):墳丘の平面形が円形になる古墳
方墳(ほうふん):墳丘の平面形が方形になる古墳
墳丘(ふんきゅう):土や小石などを積み上げて築かれた墳墓の丘
周濠(しゅうごう): 古墳の周囲に掘られた堀
羨道(せんどう):玄室から、外部に通じる通路にあたる部分
石室(せきしつ): 自然石または加工石材を用いて積み上げた墓室
玄室(げんしつ): 遺骸を安置した部屋のこと
須恵器(すえき):古墳時代から平安時代にかけての日本で生産された陶質土器
土師器(はじき):古墳時代から平安時代にかけて用いられた素焼きの土器
花崗岩(かこうがん):石英と長石とを主成分とする比較的粒の粗い岩石
〒769-1611
香川県観音寺市大野原町大野原1678