海浜植物とは、海岸に咲く植物の事を言います。有明浜には、四季折々の海浜植物たちが多数生息しています。ただ眺めながら浜辺を歩くのもいいですが、写真と見比べながら、探すのもおすすめです。ここでは“夏頃”開花予定の海浜植物を紹介しています。※記載している海浜植物の中には、季節の変わり目で咲いていない海浜植物もあります。
- ハマナデシコ(浜撫子)
ナデシコ科:5月〜7月
紅紫色の花が茎の先に密集して咲く、海岸あるいはその付近にはえる多年草。茎の下部は硬く木質で葉は厚く、光沢がある。
- ツルナ(蔓菜)
ハマミズナ科:5月〜8月
多肉質で毛がなく、葉は厚く柔らかく菜のように食べられることから「ハマジシャ」と呼ばれ、畑に栽培されることもある。
- テリハノイバラ(照葉野茨)
バラ科:6月〜7月
茎は地表や堤防を這うように伸びる。よく似たものに「ノイバラ」があるが、ノイバラより花の数が少なく、一つ一つはずっと大きい事などで区別ができる。
- カワラサイコ(河原柴胡)
バラ科:6月〜8月
黄色い小ぶりな花が長期間に渡って次々と咲く日当たりのよい河原や砂地にはえる多年草。葉は多数の小葉からなる奇数羽状複葉。
- オカヒジキ(陸鹿尾菜)
ヒユ科:7月〜8月
日当たりの良い海岸の砂浜などに生育する一年草。茎は斜めに立ち、枝を分ける。春頃の若い葉は肉質で柔らかいが、夏頃になると硬くなりとげ状になる。
- ネコノシタ(猫の舌)
キク科:7月〜8月
茎は長く砂上をはい節から根を下ろす。葉は厚くやや肉質で、ふちにまばらに鋸葉がある。両面とも短くてかたい毛がありザラザラし、猫の舌に似ていることから名がついた。
- ハマゴウ(浜栲)
シソ科:7月〜8月
落葉性の低木で、茎は砂上や砂中を横に長く這う。地元では「ホウの木」とよぶ。有明浜を代表する植物で、浜辺一面に途切れることなく群生する。有明では白花ハマゴウを見ることもできる。