海浜植物とは、海岸に咲く植物の事を言います。有明浜には、四季折々の海浜植物たちが多数生息しています。ただ眺めながら浜辺を歩くのもいいですが、写真と見比べながら、探すのもおすすめです。ここでは“秋冬頃”開花予定の海浜植物を紹介しています。※記載している海浜植物の中には、季節の変わり目で咲いていない海浜植物もあります。
- オオバナコマツヨイグサ(大花小待宵草)
アカバナ科:5月〜10月
淡い黄色い花をつける。茎の長さは60cmまでで、茎の根元から枝分かれし砂の上を這う。夕方から咲き朝方しぼむのが特徴。
- ハマニガナ(浜苦菜)
キク科:5月〜10月
直径2~3cmの黄色い、舌状花の集まった頭状花をつける。葉はやや厚く、形は一定でない。白い地下茎が長く砂中を這い、地下茎の節々から葉と花を砂の上に出す。
- ビロードテンツキ(びろうど天突)
カヤツリグサ科:7月〜9月
海岸の砂地にはえる多年草。茎や葉はかたく、白い毛が密生する。茎の先に小穂を頭状につける。
- ハマサオトメカズラ(浜早乙女蔓)
アカネ科:8月〜9月
「サオトメカズラ」の葉が光沢をもち海岸で生きられるように変化したもの。葉や茎、実を揉んだりすり潰すと臭気が漂う。
- ウンラン(海蘭)
オオバコ科:8月〜10月
茎の先に数個の黄白色で仮面状の花をつける。香川県下では、「有明浜だけ」に自生が確認されている。環境の変化で自力での繁殖が危うくなっている。
- セイコノヨシ(西湖の葦)
イネ科:8月〜10月
中国の西湖のほとりで生えていた事から名付けられた。アシより少し大型なのでセイタカヨシとも言われいてる大型の多年生草木。
- ショウロ(松露)
ショウロ科:1月〜3月
クロマツの根元の砂中にはえるキノコ。全国でも数か所に自生が確認されているのみである。海浜植物ではないが、最近では幻のキノコとまでいわれている。