岩倉塚古墳|横穴式の石室をもつ古墳

岩倉塚古墳(いわくらづかこふん)は、大野原古墳群の一つで慈雲寺境内にある横穴式の石室をもつ古墳です。椀貸塚古墳に近接して位置しています。石室に使用されている石は、椀貸塚(わんかしづか)のような大きな物ではなく小さな石を使っています。これまでの調査の結果、東西2つの横穴式石室があったのではないかと考えられており、現存するのは西石室のみです。西石室のうち、現存する玄室の規模は長さ4.5m以上、幅2.9m、高さ2.9mあり大型の石室を有していた事がうかがえます。岩倉塚古墳は令和2年3月10日に国史跡に追加指定されています。

住所

〒769-1611 香川県観音寺市大野原町大野原1883

形状

円墳

規模

直径36.4-38.2m

埋葬施設

横穴式石室2基

築造時期

6世紀後葉

・高松自動車道大野原ICから車で約4分(1.5km)
・観音寺市内から車で約12分(5.5km)

鉄道

JR豊浜駅からタクシーで約7分(2.7km)

  • 大野原古墳群
  • 用語集

椀貸塚古墳
場所:大野原八幡神社本殿裏
平塚古墳
場所:大野原中央公園西側
角塚古墳
場所:大野原中央公園ステージ右隣

直径700mの中に、四国でも最大ないし最大級の横穴式石室を備える古墳が4基も存在するという、全国でもきわめてめずらしい古墳群。

円墳(えんぷん):墳丘の平面形が円形になる古墳
方墳(ほうふん):墳丘の平面形が方形になる古墳
墳丘(ふんきゅう):土や小石などを積み上げて築かれた墳墓の丘
周濠(しゅうごう): 古墳の周囲に掘られた堀
羨道(せんどう):玄室から、外部に通じる通路にあたる部分
石室(せきしつ): 自然石または加工石材を用いて積み上げた墓室
玄室(げんしつ): 遺骸を安置した部屋のこと
須恵器(すえき):古墳時代から平安時代にかけての日本で生産された陶質土器
土師器(はじき):古墳時代から平安時代にかけて用いられた素焼きの土器
花崗岩(かこうがん):石英と長石とを主成分とする比較的粒の粗い岩石

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