平家の郷・有木と阿弥陀堂|平家落人伝説が残されている場所

大野原町の平家の里と言われている有木(ありき)地区には、その昔源平合戦で敗れた平有盛が隠れ住んだ所と言われおり、現在もそれにまつわる物語や平家落人伝説が残されています。平有盛は平清盛の孫にあたる人物で、有木という地名も平家落人伝説から来ていると言われています。有盛が有木地区に落ち延びてきた際、守り神として都から携えてきたと伝えられる阿弥陀如来坐像と陣太鼓が三部神社に祀られています。この阿弥陀如来坐像は、香川県の有形文化財に指定され大切に保管されています。

住所

〒769-1624 香川県観音寺市大野原町有木

・高松自動車道大野原ICから車で約20分(10km)
・観音寺市内から車で約30分(14km)

鉄道

JR豊浜駅からタクシーで約20分(10km)

駐車場

あり

  • 平有盛と有木地区
  • 三部神社

平有盛とは、平清盛の孫に当たる人物です。
歴史書では壇ノ浦の合戦の後自害したと言われていますが、大野原町有木地区に逃げ落ち、有木と名を変えて長くこの地にとどまったと言われています。その証拠に有木には、左衛門尉某、有木左衛門という名前で屋敷を構えていたと思われる地名や物語がたくさん残っていて、さらに逃げ延びる際に持っていたと言われる阿弥陀如来坐像、名剣小烏丸、陣太鼓などが残っています。有木地区の民は有盛を歓迎したと言われていて、それに感激した有盛は平という漢字を使った名字を与えたと言われており、現在もこの地区には平口、平田、平岡、平木などの姓が多く残っています。また有木地区の道は有盛路と呼ばれていて、有盛路に入る手前の橋は有盛橋と呼ばれています。

名称:三部神社(さんぶじんじゃ)
住所:〒769-1624 香川県観音寺市大野原町有木478
最寄駅:JR豊浜駅
:観音寺市内から車で約20分
※山奥にある神社なので、運転に不安がある方はご注意ください。
概要:「ありもりさん」の愛称で親しまれている平有盛ゆかりの神社。阿弥陀堂の中に阿弥陀如来坐像と陣太鼓が祀られており、有盛の墓もこの付近にあります。秋には三部神社例祭が行われこの地域唯一の太鼓台「内野々太鼓台」が練り歩く姿を見ることができます。

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