雲辺寺|第66番札所で四国霊場中最高峰

第66番札所 巨鼇山 千手院 雲辺寺(きょごうざん せんじゅいん うんぺんじ)は、阿讃山脈の雲辺寺山(標高927m)にあり、四国霊場中最高峰に位置することから「遍路ころがし」と呼ばれる難所とされていましたが、現在は麓から雲辺寺ロープウェイで山頂まで気軽に登る事ができます。雲辺寺にはおよそ1200年の歴史があり、弘法大師が刻んだといわれる秘仏「千手観音菩薩像」が本尊としてまつられています。また景観も素晴らしく、初夏のあじさい、秋の紅葉、冬の雪景色などの季節を感じさせる風景は参拝客を楽しませてくれます。

住所

〒778-5251 徳島県三好市池田町ノロウチ白地7632

高松自動車道大野原ICから車で約20分(10km)
※大型車との対向が困難な箇所がありますので、「上り・下り」の「一方通行」にご協力ください。
※山頂には駐車場がないため雲辺寺ロープウェイ山麓駅までの情報になります。

鉄道

JR観音寺駅からタクシーで約24分(12km)
※山頂には駐車場がないため雲辺寺ロープウェイ山麓駅までの情報になります。

のりあいバス

JR観音寺駅からのりあいバス五郷高室線に乗り、運転手に「雲辺寺ロープウェイに行きたい」と告げてください。谷上(教育センター)バス停先で下車し、案内標識に従ってください。
※山頂には駐車場がないため雲辺寺ロープウェイ山麓駅までの情報になります。

登山道

JR観音寺駅からのりあいバス粟井姫浜線に乗り、谷口(奥谷)バス停で下車してください。雲辺寺までの遍路道は約4キロです。

お問い合わせ

○雲辺寺
住所:徳島県三好市池田町白地763-2 
TEL:0883-74-0066
FAX:0883-74-1996
○雲辺寺ロープウェイ
住所:香川県観音寺市大野原町
TEL:0875-54-4968
FAX:0875-54-4979

  • 雲辺寺の歴史・由来
  • 見どころ・名所

四国八十八箇所霊場 香川県第1番札所

住所は徳島県ですが、霊場としては讃岐の打ち始めでいわば「関所寺」。縁起によると、弘法大師は雲辺寺に3度登っています。最初は延暦8年、大師が16歳のときで善通寺(第七十五番)の建材を求めてではありましたが、深遠な霊山に心うたれて堂の建物を建立しました。これが雲辺寺の創建とされてます。2度目は大同2年、大師34歳のときで唐から請来した宝物で真言密教の儀式の一つ秘密灌頂の修法をなされたといいます。さらに弘仁9年(大師45歳)、嵯峨天皇のお言葉を奉じて登り、本尊を彫造して、仏舎利と毘廬遮那法印(仏法石)を山中に納めて七仏供養をし霊場と定めらました。

霊場は、俗に「四国坊」と呼ばれ、四国の各国から馳せ参じる僧侶たちの学問・修行の道場となり、「四国高野」と称されて栄えました。貞観年間(859〜77)には清和天皇の勅願寺にもなっています。鎌倉時代は七堂伽藍も整備されて、境内には12坊と末寺8ヶ寺を有した古刹として阿波、伊予、讃岐の関所でもあったとも言われています。天正年間(1573〜92)に土佐の豪族・長宗我部元親がこの地の白地城に陣して雲辺寺に参拝し、裏山から眼下を望み四国制覇を目指しましたが、当時の住職に考えを改めるようアドバイスされました。雲辺寺の歴史でも衰えたり盛んになったりする事はありますが、江戸時代になってからは阿波藩主・蜂須賀公の手厚い保護をうけています。今も雲辺寺は千古の杉に囲まれ、雲に包まれながら法灯を守っています。

巨鼇 国重要文化財 雲辺寺裏山問答
長宗我部元親と俊崇住職との問答。
乳銀杏、おたのみなす
境内の片隅、奥まったところにある腰掛け。
毘沙門天展望館
雲辺寺山の四季を360度眺望が楽しめます。
雲辺寺山頂公園
天空のフォトフレーム・ブランコなど見晴らしの良い映えスポットがたくさんあります。

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